坐骨神経痛は、病名ではなくこれらの症状の総称で、もっと簡単にいうと、頭痛や腹痛と同じで、痛みを表す言葉のひとつです。

坐骨神経痛の原因となるのは、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、などの脊柱の病気が主です。

また、まれに内臓の病気や、泌尿器の病気、子宮筋腫など婦人科系の病気、腰の骨の腫瘍、がんの骨転移、あるいは梨状筋症候群という筋肉の異常が原因の病気で起こることもあります。

もし、事故などで首の骨を損傷すると、頸椎を通る脊髄も大きく傷つき、首から下の体が動かせなくなることがあります。

損傷が腰椎なら、下半身が動かせなくなります。つまり、脊柱のどこかで脊髄が痛手を負うと、脊髄神経が分布する先まで広く症状が出現するのです。

坐骨神経痛の場合は、馬尾や神経根が圧迫されているために、「神経痛」が起こります。

腰から下肢に伸びている「坐骨神経」という神経に沿って症状があらわれるのが特徴です。

多くの場合は、腰痛に引き続いて足の痛みやしびれが出現し、ときには痛みのために間欠跛行(かんけつはこう)という歩行障害がみられたり、肛門や外陰部のしびれ感、排尿障害、性機能障害などがおこったりすることもあります。

繰り返しますが、坐骨神経痛は、病名ではなくこれらの症状の総称で、もっと簡単にいうと、頭痛や腹痛と同じで、痛みを表す言葉のひとつです。

まずは、これを覚えておいてください。