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出張マッサージ ラクエル ご利用・ご案内のおすすめ
ターミナル・ケア、ホスピス・ケアの方へ
「出張マッサージ ラクエル」で!!
治る見込みがなく、少しでも改善するということでもないのに・・・。
ホスピス・ケアは、医師や看護師・薬剤師だけでなく、歯科衛生士・作業療法士などの医療にかかわっています。
医療ソーシャルワーカー・ヘルパーなどの福祉にかかわっている方や、スピリチュアルのケアを担当する方などの多くの職種がチームを組んで関わっていて、命そのものに寄り添って患者様と接しています。
その中でマッサージ師がマッサージ施術をすることによって、どのくらいのことができるか効果のほどは、わかりません。
本来、マッサージ施術では禁忌と呼ばれる範疇にあたると考えられています。
治る見込みがなく、少しでも改善するということでもないのに。
今まで接してきた患者様のお話しをさせてください。
ケース1
〇 猫が5匹いたおうち
そこの家には猫が5匹いました。
最初にカルテを見たとき、肛門管ガン、前立腺ガン等による末期ガンの廃用症候群と書かれていました。
Nさん(男性)には末期ガンというのが知らされてはいなかった(たぶん、知っていたと思われます。)ので私たちのカウンセリングはとても慎重に話をすすめていきました。
ギョロリとした目が特徴的でご自分のことをすごく話したがる人でした。
ご家族に話を伺ったところ座位の状態で1時間もいるとオムツをしていてもベッドのシーツが血で真っ赤にそまってしまうという状態とお話ししてくれました。
Nさんは、何かをきっかけに体がどんどんよくなるはずだとおっしゃられていて、「マッサージがそのきっかけになってくれるはずだ。」と自分を鼓舞するようにおっしゃられていました。
私自身は、自分のマッサージで何ができるかを頭の中でぐるぐる考えながら触れる部分を仰臥位の姿勢でできないかと、立ち位置を模索していました。
介護ベッドの中は思った以上に狭く、お腹につながっているチューブにひっかからないように、自分の位置を少しずつ移動しながら、施術を開始しました。
あったかいベッドの上には、足元付近に黒いネコが一匹まるくなっており、枕の付近にも茶色の猫がいました。試行錯誤を繰り返しながらマッサージ施術を終えると「気持ちよかったよ。」とNさんが言ってくれたので、ホッとして二匹のネコのあたまをなでてなんとか、一日目のマッサージが終了しました。
次のマッサージの日に、施術を始めだすと、Nさんが突然、「先生、どうして人間は歩けなくなるのだろう?」って聞いてきました。どうやら、夜中に転倒してしまい、2時間くらい天井を見つめながら、どうしてだろう?どうしてだろう?とずっと考えていたようです。
結局私は、何にも答えられず、そのときは、頭の施術をやり続けていました。すると、いつもはずっとお話ししているNさんがスースー寝息をたてはじめていました。
いろいろなことを考えて、疲れ切っていたのかもしれません。施術が終わり、
「今日はこれで終わりますね」と声をかけると「先生、頭のマッサージって気持ちいいもんなんだね。」と言っていただきました。
何回か、施術に伺った後、「先生、明日俺、検査があってその検査次第ではまた、入院するかもしれないけど。」とお話しするNさん。
「もし入院しても、すぐに退院してまたマッサージお願いしますので、その時はお願いね。」と。
これが、お別れの言葉になり、その10日後に亡くなられました。
亡くなられてから連絡をとってNさんにお線香をあげにうかがいました。
その際、Nさんの奥様にお話しをお聞かせしてもらえることになりました。
遺影の写真をみると恰幅のいい元気のころの全然目のギョロリとしていないNさんが写っていました。
奥さんのお話しによると発症したのは三年も前のことで、ほとんどが病院に入院して、もう治らないということで2ヶ月前から家に戻ってきたところで私を呼んだそうです。
再入院されたときも、Nさんは「いろいろな治療をやったけれども、マッサージだけが気持ちよかった」と何度も何度お話ししてくれていたようで、奥様の目から涙がスーッと流れていました。
長話になってくると、話題の中心にならない5匹のネコたちが、何度も何度もいったりきたりして、最後に奥様に入れて頂いたお茶の湯飲みを倒したところでお話し終了となりました。
ターミナル・ケアやホスピス・ケアの患者様やご家族の方からいつも言われるお言葉、
「もっと前から、マッサージをお願いしていたらよかったのに!!」
出張マッサージ ラクエルは、患者様に寄り添いながら全力で対応させていただきます。