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出張マッサージ ラクエル ご利用・ご案内のおすすめ
ターミナル・ケア、ホスピス・ケアの方へ
「出張マッサージ ラクエル」で!!
治る見込みがなく、少しでも改善するということでもないのに・・・。
ケース2
〇 「これが、受けたかったのよ。」
一期一会ではないけれども、もしかしたらこれで最後かもと思いながら施術に取り組まさせていただいております。
地方から東京にやってきたその女性は腹膜がんの方でした。
地方の病院より東京の病院の方が詳しく検査もできるし、それなりの対応もできるだろうと娘さんのところに住まいを移して毎日過ごされていました。
ただし、地方にいたときは頻繁にあん摩、マッサージ、指圧などをそれこそ、出張で受けていたのだけれど、なかなか娘さんに気を配られていたようで、マッサージを希望していることを言い出せずにいたようです。
体の痛みもあったり、調子もよくなかったようで、ついに意を決して娘さんにマッサージを受けたいと話されました。
母の病気のことを心配していて、なんでもしてあげたかった娘さんからは、早く言ってくれればいいのにと、こちらに依頼がきました。
がんの患者さんと接するときにこころがけることは病気以外のことで、なるべく気持ちいいと思ってもらえる箇所を探し出すこと。
それと同時に、その方の人生のお話しをさりげなくうかがったり、今の状況を把握しようとすること。
マッサージを行う際に、どの状態の姿勢が可能なのかをまずお聞きします。
仰臥位、伏臥位というのはマッサージの専門用語のようなもので、あおむけ、うつぶせとわかるような言葉で伝えないと意味がありません。
その女性は、マッサージを受け慣れてたのもありうつぶせになってベッドに寝ていました。
ご自分の受けていた先生のマッサージの施術方法を少し聞いてみると、ツボ刺激をされていたようなので、背中にある内臓のツボをさっそく押圧してみました。
すると、「これが、受けたかったのよ。」とおっしゃられたと同時に、「グルグルグルー!!」と内臓がびっくりしたように音を立てて動きはじめました。
腹膜がんを抑えようとは思いませんが、マッサージやツボ刺激など東洋医学には不思議な力があるものなんだなとあらためて思った瞬間でした。
マッサージを受けた後はすごく体が楽になるとおっしゃられてマッサージを楽しみにして待っていてくれました。
マッサージが継続して受けられることに安心したのか、その後はご自分のことを話されるようになりました。
ご主人が借金で追い詰められたとき、ご自分が一念発起して麻雀店を開いたこと。
そのころの麻雀ブームときたら、すごかったらしくて、予約殺到、行列待ちの商売大繁盛で、借金を返済したどころか、3人いたお子さんにすべて家庭教師をつけて学力をつけさせたそうです。
お子さんはそれぞれ長男が、地方のデパートの支配人、あとの2人は医者になられたようです。
その麻雀店で娘さんの友達がアルバイトしていた方も、東京の娘さんの家に遊びに来たりしていて、その方のやさしくも実は、たくましい人間性で今でもつながっているものなんだと、感心させられました。
マッサージ施術を開始してから、半年ほど過ぎ、検査入院に行かなければならなくなったとお話しをされて、これが最後の施術になるかもしれないと思いました。
検査の結果は、すごく進行していてもう退院はできないということでした。
「やはり、最後だったんだなあ。」とお別れを受け入れました。
それから、1か月ほどたってから、娘さんから連絡が入りました。
「あなたじゃなければ、ダメだそうです。」
緩和ケア病棟に入った患者さんは、緩和ケアチームのセラピストなどいろいろなものをうけたそうです。
それでは、満足できなかったようで、病院の許可をとって緩和ケア病棟でマッサージをすることになりました。
病室にいた患者さんの顔をみるとかなり苦しいのが伝わってきました。
うつぶせにはもうなれないので、横向きでツボ刺激をしたところ、私が最初にマッサージを行ったときの顔になりました。
「これが、受けたかったのよ。」
数日後、亡くなられたことを娘さんから連絡をもらい「最後までお世話になりまして、母が東京に来てマッサージを受けられたのが一番よかった。」と話していましたと教えてくれました。
ターミナル・ケアやホスピス・ケアの患者様やご家族の方からいつも言われるお言葉、
「もっと前から、マッサージをお願いしていたらよかったのに!!」
出張マッサージ ラクエルは、患者様に寄り添いながら全力で対応させていただきます。