各保険B
医療保障の保険
医療保険では予防の概念を取り入れた健康増進型が増えています。
健康状態によって保険料が決まるタイプは以前からありますが、加入後も定期的に健康診断結果を提出し、加入時よりも健康状態が良くなれば、改善の程度に応じて保険料が見直されたり、過去にさかのぼって保険料が割引され、キャッシュバックされたりするなど、より健康増進を支援する商品性となっています。
運動や健康診断の受診など、健康への取り組みが保険料に反映されたり、還付金が支払われる保険も登場しました。
入院給付金は「日額×入院日数」で支払われるのではなく、1日以上の入院でいくら、一定期間までの入院であれば10日分相当額など、一律で給付するタイプが増えています。
入院が短期化する中、短期入院である程度まとまった額が受け取れることで安心感が増し、入院に必要な身の回り品を揃えるのにも役立つ、などと支持する人も多いようです。
●健康増進型のタイプの例
健康状態をチェックする |
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健康への取り組みを評価する |
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医療保障については「必要か、不要か」が議論になることも少なくはないです。
判断材料の一つに高額療養費制度がありますが、実際に使いこなせていない人も多いようです。
月初から月末までが1か月をされること、世帯合算、多数回該当、限度額認定証などの詳細をしっかりと知る必要があります。
差額ベッド代や交通費が負担になり、さらには働けない間の教育費や住宅ローン返済に困ってしまっている例も多いようなので、医療保障が不要とは言い切れません。
家計や資産状況、家事や子育てを手伝ってくれる人がいるなども考慮することも重要になってきます。
健康増進型については、メリットがある反面、健康を害した人には逆風にとなる場合もあります。
例えば、30代半ばに加入する場合、健康状態が良好で保険料が抑えられるなど、メリットに目が向きがちになりますが、年齢を重ねて体調が変化した場合の保険料も確認しておく必要があります。
命は助かっても長患いする、要介護になる、という可能性もあります。
健康増進型に加入した人が病気になった場合、身体状態や家計状況によっては、保険料を払い続けることができず、無保険になる可能性もゼロではありません。
では、共働きで子供のいない夫婦が、医療保障を得るケースについて考えてみましょう。
ともに、30歳で体調に不安はないが、週末にはジム通いしている妻に対し、夫は運動の習慣がなく、年齢的にも健康に留意する必要を感じ始めています。
そこで、健康増進と保険料節約の一挙両得を目指し、夫婦で健康増進型に加入する場合で考えてみました。
共働きで子供はなく、ある程度の貯蓄はあるため、短期入院ならダメージは小さいようです。
そこで、入院が長期化しがちな心・血管疾患、脳血管疾患、がんなどの8疾病を対象に、1日以上(疾患によっては5日以上)の入院で100万円の入院一時給付金が支払われる商品を選択しました。
保険料は、加入時に体格(BMI)、血圧、尿検査、血液検査から健康年齢が判定されて決まります。夫は健康年齢が実年齢と同じ30歳の場合、月額1316円、妻は健康年齢が実年齢よりも5歳若い25歳と判定されると、月額保険料は1554円となります。
医療保障の加入例
夫婦ともに会社員、子どもなし
契約者 | 保険の種類 | 保険内容/保険期間 | 月額保険料 |
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夫(30歳) | 3年ごとに更新する医療保険 | 心・血管疾患、脳血管疾患、がんでは1日以上入院、その他では継続5日以上入院で、入院給付金100万円。契約時の健康状態で保険料が決まり、以後3年ごとに健康状態を判定し保険料が見直される | 健康状態が実年齢並み/1316円 |
妻(30歳) | 健康状態が実年齢より5歳程度若い/1554円 | ||
合計 2870円 |
30代までの女性は出産の関係で男性より保険料が高いが、40代以降は逆転し、健康年齢が50歳の場合、女性のほうが500円以上安くなります。
加入後、3年ごとに健康状態を見直しますが、3年後、夫の健康年齢が25歳になれば保険料は1180円に下がり、年間1632円安くなります。
健康を維持することで、健康増進型のメリットを最大化するのがポイントとなります。
手取り収入が下がっている世帯では、パートの妻や専業主婦に対する保障が手薄になっているケースも目立っています。
妻の病気で家計に影響が生じる可能性があれば、共済などで一定の保障を得ることを考えることも大事です。
ラクエル訪問マッサージからのお知らせ
お知らせ
- 2021/10/27 ブログ 「暮らしとお金 デジタル化 脱炭素 税制改正 カーボンニュートラルDX」を追加いたしました。
- 2021/10/01 ブログ 「住宅取得等とセルフメディケーション税制」を追加いたしました。
- 2021/09/02 ブログ 「人材確保等促進と所得拡大促進税制の見直し」を追加いたしました。
- 2021/08/10 ブログ 「固定資産税と繰越欠損金」ページを追加いたしました。
- 2019/01/16 整腸4のページを追加しました
- 2019/01/15 整腸3のページを追加しました。
- 2018/04/16 変形性膝関節症3を追加しました。
- 2018/04/10 変形性膝関節症2を公開いたしました。
- 2018/04/07 変形性膝関節症のページを追加しました。
- 2018/04/02 変形性腰椎症2のページを追加しました。
- 2018/03/29 変形性腰椎症1のページを公開しました。
- 2018/03/28 「オートバイで訪問、大田区周辺の街並み」のページを公開しました。
- 2018/03/22 パーキンソン病4「歩行介助法」のページを公開しました。
- 2018/03/19 パーキンソン病B「施術前の基礎知識」のページを公開しました。
- 2018/03/17 パーキンソン病A「介護者に敬意を」のページを公開しました。
- 2018/03/14 パーキンソン病の概要についてのページを公開しました。
- 2018/03/07 脳卒中後遺症B-W(痛みとしびれ)を公開しました。
- 2018/03/02 脳卒中後遺症B-V(拘縮(こうしゅく)でのリハビリ運動)を公開しました。
- 2018/02/23 脳卒中後遺症(片麻痺とは)のページを公開しました。
- 2018/02/21 脳卒中後遺症の「脳の仕組み」についてのページを公開しました。
- 2018/02/20 脳卒中後遺症の概要についてのページが公開されました。
- 2018/02/16 「介護者のための医療知識便利帖」のページが公開されました。
- 2018/02/08 加齢タイプのリハビリについて
- 2018/02/06 脳卒中・骨折タイプのリハビリについて
- 2018/02/06 マッサージについて
- 2018/02/01 訪問鍼灸マッサージとは
- 2018/01/30 変形徒手矯正術とは
- 2018/01/17 ご利用者との思い出