パーキンソン病C(歩行介助法)
シャル ウィ ダンス?歩行リハビリ
パーキンソン病では、歩行介助法にもコツがあります。
パーキンソン病の患者さんは、内に秘めたパワーは人一倍ありますので、ピンポイントのちょっとした介助さえあれば、上手に歩くことも可能です。
ここでは、一般的によく知られる方法をご紹介しましょう。
まずは、「シャル ウィ ダンス?歩行リハビリ」です。
患者さんご本人の左右どちらでもいいので、施術者が横に立ちます。
患者さんの手をそっととり、ご本人の脇より少し高めに手を持ち上げて軽く差し出すような状態で隣に並びます。
患者さんの上体が起き、足の運びがよくなるのを確認しながら、ゆっくりと一緒に歩行をします。

等間隔テープ貼り付け歩行リハビリ
パーキンソン病の患者さんは、障害物や目印を踏み越えることが得意です。(その理由はよくわかっていません。)
平地ではうまく歩けないのに、階段は昇れるという特異な現象もこれで説明がつきます。
平地でも、床に等間隔にテープを貼ると、上手に歩けるようになる人がたくさんいます。(約半数ぐらいといわれています。)
そこで、提案したいのが、「等間隔テープ貼り付けリハビリ」です。
これは、床に等間隔にテープを貼って、横断歩道に似た道を作るというものです。間隔は人それぞれですが、30〜40cmぐらいでご本人が実際に歩きやすい間隔がよいと思われます。
まずは、トイレ〜ベッドの行く道などの経路に横断歩道を作り、効果が実感できるようなら、ほかの経路にも横断歩道を増設するというのがおすすめです。

前方足出し歩行介助法
パーキンソン病の患者さんは、歩行中に、突然足が止まってしまうことがあります。
「床に固定された感じ」「釘付けになった感じ」などと表現する人もいます。
とにかく、足がすくんで歩み出せないのです。
そんなときに、介護者や施術者が知っておくと便利なのが、この「前方足出し歩行介助法」です。
歩行中に足が止まってしまったら、介助者は脇からシャル ウィダンス?歩行リハビリのときのように片手を少し高めに軽く差し出し、手を軽く握ります。
そして、自分の足を目印として、本人の目の前に出すのです。
すると、魔法が解けたように、ひょいっと足がでて、ふたたび歩きだせることがあります。
歩行困難な人の足元に足を出すというのは、ちょっと勇気がいるかもしれませんが、機会があったらぜひためしてみてもいいかもしれません。
