変形性膝関節症C適度な運動
ひざが痛いと、どうしても動きたくなくなります。しかし、大事にしすぎて安静にしてばかりいると関節軟骨、骨、筋肉、靭帯などがますます弱り、萎縮してしまいます。
痛いから動かない→動かないといっそう痛みが増す→ひざが動かなくなる、という悪循環になるのです。
急性期では安静が必要な場合もありますが、慢性期に入ってからのかばいすぎは、かえって痛みを助長します。
痛みによる悪循環から抜け出して、「良循環」に転換するには「痛くなくできることは、なるべく積極的に行う」ことがキーになります。
たとえば、「15分は歩けないけれど、5分なら歩ける」なら、5分ずつ、一日に何回も歩きましょう。
そして、痛みが軽くなってきたら、状況に応じて活動量を増やしていきます。ただし、がんばりすぎてはいけません。

あくまでも、無理のない範囲で行います。痛いのにがまんして動くのは逆効果です。
適切な運動は、ひざ周辺の組織の弱化を止め、少しずつ強化へと向かわせてくれます。最初に運動をする際は、「おそるおそる注意しながら」しかできませんが、だんだん普通に動かせるようになります。
最初に運動をする際は、「おそるおそる注意しながら」しかできませんが、だんだん普通に動かせるようになります。
こうして、動かす→痛みが減る→もっと動ける、という良循環に入っていくことができるのです。
安静にしすぎて、心まで萎縮させるような生活ではなく、自分から積極的に治そうとすることで、生活の質を高めることができます。
