脳卒中後遺症@(概要)
脳卒中とは、語源的には「脳の病気で突然何かに当たったように倒れる状態」を表したものです。
具体的には脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血が主な原因となります。
脳卒中は、現在の寝たきりの原因の1位です。
訪問にうかがってるスタッフ・施術者が最も出会う機会が多い疾患ともいえます。
これらは、脳の血管が詰まったことにより生じる虚血性脳卒中を脳梗塞と呼び、脳の血管が破れたことにより生じる出血性脳卒中、いわゆる脳出血の二つに分類されます。
脳卒中が起こると「血管が詰まる」「破れた」いずれの場合も脳のある部分が障害を受けて脳細胞が死滅してしまい、その脳細胞がコントロールしていた体の部位も正常に機能できなくなります。
死滅した脳細胞は新しいものに生まれ変わることはありませんので、脳の障害部位により、話せなくなったり、記憶を失ったりとさまざまな後遺症を残すことになります。

ところが、その永久に損傷されたはずの部位の機能を周囲の組織が補ってくれる場合があります。
周囲の脳細胞が学習してくれて、新しい回路を作ってくれるこれがいわゆる脳の可塑(かそ)化とよばれるものです。
ただし、それらの回路が出来上がるのには時間がかかります。
脳の可塑化に関して、今はまだこうすれば、こうなるというはっきりとした医学的な根拠は証明されていないのが現実です。
はっきりしてないとはいえ、何もやらないということでは、体の機能はどんどん低下していきます。
マッサージやリハビリは、周囲の脳細胞に働きかけ、それらの学習をサポートし、新しい回路の形成を早める効果があるともいわれています。
まずは、始めてみるということからご相談ください。
