介護者のための医療知識便利帖

脳卒中後遺症B-V(拘縮(こうしゅく)でのリハビリ運動)

脳卒中後の特徴的な姿勢を、ウェルニッケ・マンの肢位といいます。

脳卒中発症後は、筋肉に力が入らない弛緩性麻痺(ぶらぶら麻痺)なのですが、数日後から痙縮(つっぱり)が始まり、だいたい6ヶ月後にはほとんどが痙性麻痺(つっぱり麻痺)となります。

この痙性麻痺による筋力のアンバランスのためこのような肢位(しい)をとるようになります。
上肢はラグビーボールをかかえたような恰好に、下肢はバレリーナ立ちのような恰好になりやすいというのが自然な肢位と覚えておくと心の負担を少し楽に考えられるかもしれません。

では、これを防ぐためには一体どうしたらよいでしょうか。

ここからは、まず患者さんご自身でやっていただけるリハビリ運動の動作になります。

この両方の運動は、筋肉がどんどん固まってしまう拘縮には確実に有効なものになってきます。揺り動かすことで、拘縮予防のリハビリに効いてきます。

  • 上肢の運動

    1.重力を利用して、ラグビーボールをかかえる恰好をほぐします。

    2.両手を組んで、なるべく大きな輪をつくり、その輪を上下に揺り動かします。

  • 下肢の運動

    1.座る恰好を利用してつっぱった関節を曲げます。

    2.健側の足の甲で麻痺側のかかとをすくい上げ、足首をからませて、上下に揺り動かします。

だいたいのリハビリ運動において、最初の動作を難しく考える必要はありません。

それは、今のお体の状態を自分自身でなかなか受け入れられない自分がいるということは、人としては、あたりまえのことであって、心の中がくすぶっているのが前提であるからともいえます。

ですので、意外と思われるかもしれませんが、できることから始める第一歩としては「まずは座ること」が重要なのです。

これらの運動は、日常生活にも簡単に取り込めるものと考えております。

ご自身のこういった状態を決して受け入れられないという方や、気持ちが重くなりがちで、とにかくやる気にならないという方がいらっしゃるとは思います。

そこをなんとかと思い直して、ちょっとだけやってみよう、少しはやってもいいかも?と感じながら、ぜひ、取り組んで頂ければと願っています。

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