しびれB
胸椎の主な仕組みと働きを知れば、しびれの原因を理解できます。
胸椎は頸椎の下、背中の部分を形成しています。
胸椎は12個の椎骨が連なっており、横からみると後ろへ丸みを帯びた曲線を描いています。
左右12対の肋骨と繋がっており、肋骨と連結するための肋骨窩(ろくこつか)という関節面を持っています。
胸椎は脊髄の保護はもちろん、肋骨と連携して心臓・肺などの内臓を守る、上半身を支える、という役目を持っていて、肋骨、そして肋骨を前面で支える胸骨と連結して内臓を守る胸郭を形成しているため、あまり大きな動きはしません。
このように安定した部分であるため、椎間板は頸部や腰部に比べて薄い造りになっています。
腰椎の主な仕組みと働きを知って、しびれの原因を理解します。
腰椎は胸椎の下、腰とお尻の上部を形成しています。5個の椎骨が骨盤の背面を形成する一つの仙骨と尾骨に支えられ、頸椎と同じように、前弯のカーブを描いています。上体を支えると同時に、運動時に骨盤以下の下半身から伝わる衝撃を吸収する役目も果たしています。
腰は月「にくづきへん」に要「かなめ」と書くだけに、人体が動作をするうえで大変重要な部分であり、体を曲げたり伸ばしたり、捻ったりできるのは、腰椎が健康であってこそなのです。
脊柱の中を通る脊髄のうち、腰の部分を腰髄(ようずい)、仙髄(せんずい)と呼び、そこから馬尾神経となり、さらに5対の腰神経と仙骨神経が下半身の足先まで伸びています。
腰椎は胸椎の下、腰とお尻の上部を形成しています。5個の椎骨が骨盤の背面を形成する一つの仙骨と尾骨に支えられ、頸椎と同じように、前弯のカーブを描いています。上体を支えると同時に、運動時に骨盤以下の下半身から伝わる衝撃を吸収する役目も果たしています。
足のしびれや痛み、それらによる歩行障害の原因が腰にあることが多いのは、このためです。
また、内臓に何らかの疾患がある場合、骨盤内部の神経を障害し、腰痛がでる可能性があります。
しびれは日常生活において、意外と軽視されがちな症状です。
しびれの延長のようなピリピリした痛みも同じでしょう。
まだビリビリやジンジンといった感覚だけでおさまっているうちに、しびれや少しの痛みの背後に隠れている病気の種類と、その特徴をよく知って、早期に適切な対処をすることが望まれます。