しびれE
しびれの中には、心因性や自律神経が原因とされるものもあります。
わたしたちはリラックスしているときは毛穴が開き、血管が広がり、血流が良くなることで脳や血管に酸素が行き渡ります。
しかし、ストレスを感じている時は毛穴が収縮し、血管が締まり、血流が悪くなるため、全身に酸素が十分に行き渡らず、筋肉のこわばりやしびれが起こりやすいのです。
なかでも有名なのがパニック障害です。パニック障害は長期間のストレスにさらされて、ある日突然、しびれ、めまい、動悸、呼吸困難などを発症する疾患です。
いつどこで発作が起こるかわからないため、町の中や人がたくさんいる場所で突然症状が起きたら・・・と不安になり、患者さんが自らを追い込んでしまうという特徴があります。この疾患は症状が出たら、まずは専門医のいる医療機関を受診して身体疾患や精神的な不安がないかをよく調べてもらうといいでしょう。
また、最近問題になっている過労も、しびれを引き起こす原因の一つでもあります。
最初は肩こりや腰痛や全身の倦怠感から、しびれ、動悸、頭痛、冷や汗などの症状が出てきます。
そういった症状が出てきたら、何をおいても休息をとらねばなりません。
そのしびれの原因として、脳血管に何か障害が起きている可能性が疑われるときには、最寄りの医療機関に相談しましょう。
過労の日常的な対策として、規則正しい食生活や、趣味の充実などがありますが、その中に医療機関への相談という選択肢も含めておくのも大事なことです。
健康のために心掛けるべきことは、睡眠、運動、食事がすべてバランスよく整っていることが大切なのです。
中でも寝不足は全身と心身のこりを生み出します。
睡眠が足りていないと心身の緊張が解けていないため、血管が収縮し、血流が阻害されて筋肉もこわばり、体が冷え、脳が酸欠状態になりやすくなります。
この状態は、しびれ、肩こり、腰痛、頭痛、冷え症など、体にとって良くないことばかりを引き起こします。
これでは、体のどの部分にしびれが起きてもおかしくありません。
なるべく、体に合った寝具で、ゆったりと質の良い睡眠をとるといいでしょう。