- 高血圧症(降圧薬を飲まずに)@
- 高血圧症(血管の老化)A
- 高血圧症(ストレス)B
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- 高血圧症(接待ゴルフ)D
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高血圧症(血圧サージ)F
血圧サージのリスクを高める第一のファクターは「加齢」といわれています。
20代、30代の若かりし頃の感覚のまま、中高年以上の人生を送るのは、健康長寿の上では決してプラスにはならないのが現状です。
加齢によって、血圧サージはもちろんのこと、さまざまな病気のリスクがどんどん高まる現実について、きちんと認識しておかなければなりません。
高齢者になれば「自分は70歳になったのだから、70歳らしく生きよう」という意識を忘れないことが、血圧サージの危険から逃れる第一歩となることを覚えておくといいでしょう。
もちろん、加齢に逆らう「アンチエイジング」のための生活習慣は、必要不可欠で、「寄る年波には勝てない・・・。」とあきらめてしまえば、その分老化の波は早く訪れてしまいます。
老化の波に逆らい、食生活を考え、運動の習慣に励み、ストレス対策に手を抜かないというアンチエイジングへの意識は大切にしましょう。
しかし、自分が年をとったことの認識が重要です。
実年齢よりも血管年齢がいくら若かろうと、健康診断の数値が満点であろうと、体力に自信があろうと「自分は年をとった」という現実ときちんと向き合い、くれぐれも自分で自分をごまかすことのないようにすることがたいせつです。
そして、血管は年を重ねるごとに多かれ少なれ老いていって、自然に動脈硬化は進行していきます。
血圧サージを含むモーニング・サージという症状は、外気の気温が低下して、室内の温度との差が大きくなる冬場に、そのリスクが高まり、高齢者ほどさまざまな不具合が出やすくなります。
心筋梗塞や狭心症などの心疾患、脳卒中をはじめとする脳血管疾患は、生活のすべてにおいてマルチファクターを持っているので、さまざまな要因が重なって、ある日突然発作を起こすことで、はじめて病気という形で私たちに迫ってくるのです。
年齢が82歳であるにも関わらず、降圧薬を服用する習慣もなく、収縮期血圧は130mmHg以下、血管年齢は驚異的な若さの25歳という人がいたとして、医師がべた褒めしたとしても、その人がある日突然脳卒中を発症しても、まったく不思議ではありません。
高齢者になれば、いくら血管年齢が若くても、心筋梗塞や脳卒中になるときにはなるものなのです。
その理由はただひとつ、「人間は血管とともに年をとる」そういわれる所以だといわれてます。