肩こり⑦
私たちの肩や首は、もともとこりやすい構造になっています。
3~4㎏もある頭を支えて姿勢を保つためには肩や首の筋肉に大きな負担がかかっています。
さらに、首を曲げたり回したり、可動域の広い肩関節を動かすのに筋肉を複雑に使うため、疲労しやすいのです。
首や肩が十分に発達している人にとっては、何でもない日常の動作も、筋肉量が少ない人や筋肉が衰えている人の場合、こりや痛みの原因になることがあります。
肩こりがつらいときは、マッサージも有効です。ぜひ、ラクエル訪問マッサージをご利用してください。
ですが、外側から筋肉をもみほぐすよりも、日常的に首や肩の筋肉をよく動かすことが大切です。
まずは、姿勢です。
トレーニングの第一歩は姿勢を見直すことからです。
正しい姿勢を意識して生活するだけで、筋力が強化され、肩こりは驚くほど解消します。
正しいS字カーブを意識します。背骨のS字カーブが維持できているかどうかは、体を横からみたときに、耳の穴、肩、腰の中央、ひざ関節の中央、くるぶしを結んだ線が一直線になっているかどうかで確認できます。
この姿勢をつくるには、あごを引いて頭をまっすぐに起こし、首すじを伸ばすこと、両肩の高さをそろえることがポイントです。
また、おへその周辺に力を入れておなかを引き締めること、自然に胸が反り気味になって正しい姿勢を保てるようになります。
わかりにくいときは、壁を背に、かかとを2~3㎝離して立ちます。
このとき、後頭部、肩甲骨、おしりが壁についていれば大丈夫です。
また、筋肉を自分で動かすと、筋肉から熱が発生します。保温効果により血流が改善され、肩こりを解消する効果も期待できます。
筋肉をトレーニングというとウエイトトレーニングなどを思い浮かべるかもしれませんが、息を止めて力むような重い負荷のトレーニングは、血液中に活性酸素を発生させ、血流を悪くするのであまりおすすめできません。 適度な有酸素運動をおすすめします。
私たちの体は20歳くらいから老化が始まります。 加齢とともに筋肉や関節の組織がかたくなるため、体をしなやかに動かしたり、正しい姿勢を保つことが難しくなります。 不自然な体の動きやくずれた姿勢は、肩や首に負担をかけ、こりや痛みの原因になります。 こういった老化に伴う身体機能の低下は、適度の運動を行うとある程度抑えることができます。効果があるとされるのは、体に酸素を取り入れながらゆっくり行う有酸素運動です。 代表的なものに、ウォ―キング、水泳、サイクリングなどがあります。
有酸素運動は強度を上げすぎると無酸素運動になってしまいます。 無酸素運動とは、短距離走や重量挙げのような瞬発的に力を発揮する運動で、血流を悪くします。 有酸素運動の適正な運動強度は、最大酸素摂取量(運動時に取り込む酸素の最大の量)の約50%といわれます。 これは「ラクである~ややきつい」と感じる程度の運動で、年齢や心拍数からも推定することができます。
運動時の目標心拍数 = 138 ― 年齢 / 2
例:45歳の場合
138―45 ≒ 116 →運動時の目標心拍数は116となります。