肩こり⑨
肩がこっているときにマッサージをするとラクになるのは、筋肉の緊張がやわらいで血流がよくなり、停滞していた老廃物が排出されるからです。
マッサージにはいろいろな方法がありますが、さする、押す、もむ、たたく、の順に刺激が大きくなります。
強い力で行うほど効果があると考えている人がいますが、刺激が強すぎると筋肉に傷がついたり、翌日に不快な痛みが出ることがあるので注意が必要です。
こりや痛みがひどいときは、さするだけでも十分に効果があります。
「症状が重いときはやさしく、軽いときは強めに」を目安にしましょう。
肩こりになやんでいると、肩だけを中心に集中的にマッサージしがちですが、肩こりは首、腕、背中の筋肉疲労とも大きく関連しています。
肩だけでなく、周辺を含めた広い範囲をマッサージすると効果的です。
マッサージは体の末梢から心臓に向けて行うのが基本です。
停滞している血液を心臓に押し戻すようなイメージで行いましょう。
筋肉が温まっている入浴後に行うのがおすすめです。
マッサージには体だけでなく精神の緊張をほぐす働きもあります。とくに人にしてもらうマッサージは、快感に身をゆだねて全身をリラックスさせることができるので、気持ちよさが倍増します。しかし、やりすぎは厳禁です。
人にしてもらうマッサージはちょうどいい力加減が難しいので、刺激が強くなりがちです。痛いのをがまんしたり、呼吸を止めたりすると、血流がわるくなってしまいます。気持ちいいと感じる程度が適切なマッサージの目安です。
ぜひ、ラクエル訪問マッサージもご利用ください。

手軽にできるセルフマッサージ
首に後ろのマッサージ 重い頭を支えることで緊張しがちな首の後ろの脊柱起立筋をほぐします。
押す 首の後ろの2本の太い筋肉を、親指と残りの指で挟んで押し、上下に移動させます。
もむ 首の後ろで両手を組み、手のひらで両側からはさむようにもみ、上下に移動させます。
首から肩のマッサージ 肩こりと最もかかわりが深い、首のつけ根から肩に広がる僧帽筋をほぐします。
押す 肩の筋肉を指の腹で押します。
もむ 肩の筋肉を親指とのこりの指ではさみ、もみほぐします。
たたく こぶしを握るか手とうにし、適度な力で肩の筋肉をたたきます。
腕のマッサージ 肩関節から腕の上部を覆っていて、腕を持ち上げるときに使う三角筋をほぐします。
もむ 親指と残りの指で、上腕部をはさみ、もみながら上下に移動させます。