まず、成田さんは各種の給付金や失業手当などで、当面の生活は維持できる見通しです。元夫からの養育費の滞りがないかを確認し、その可能性がないのかも確認します。
さらに半年分ぐらいの生活費のたくわえがあれば、失業保険をうけながら資格を取るなどの選択肢が出てきます。
予備資金がない場合は、短期的な収支改善のための対応が必要になってきます。
ある程度の予備資金と今すぐ生活に困ることはなくても将来を見通した計画を立てることが必要です。

次に新しい仕事を探すにあたり、まずはスキルの棚卸しをしてみます。今までの仕事を振り返り、これからの働き方で何を重視していくかを考えます。そのうえでどんな仕事がしたいか、これまでと別の働き方は考えられるかを確認します。
また、どんな仕事で、どれだけ働けば生活を維持できるかも試算しておくことも必要です。

もちろん、すぐに働くというのも一つの方法ですが、仮に今の職業や職種にあまりこだわりがなく長く安定収入がある仕事に就きたいと希望する場合は、失業手当を受給しながら利用できる「高等職業訓練促進給付金事業」という制度を考えてみましょう。

女性に需要が多い介護福祉士をはじめ、看護師など資格取得には時間はかかりますが、その分、取得後は安定した仕事に就ける資格が対象になっています。
一方、「自立支援教育訓練給付金制度」は対象教育訓練を受講し、修了した場合にその経費の60％（最大80万円）が支給されるもので、医療系や事務、IT系など対象は幅広いです。
制度を利用して教育訓練を受けることで、事務職での就職の可能性も高まり、ウィズコロナを機に、オンラインでできる仕事も広がってきていることも注目したいです。