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コロナ禍のライフプランニング②

暮らしとお金 生活困窮と病気

主な疾病の総患者数

(単位:円)

総数 男性 女性
悪性新生物(腫瘍) 178.2 97.0 81.2
19.6 13.5 6.1
結腸および直腸 28.8 16.4 12.4
肝臓および肝内胆管 5.6 3.8 1.9
気管、気管支および肺 16.9 10.2 6.7
乳房 23.2 0.3 22.9
心疾患(高血圧性のものを除く) 173.2 96.3 77.5
脳血管疾患 111.5 55.6 55.8

出所:厚生労働省(平成29年患者調査の概要)を基に

いわゆる三大疾病の患者は現在約463万人、仕事を持ちながら治療している人も少なくない状態です。例えば、悪性新生物(がん)で通院している人は32.5万人いるといわれています。平均余命を考えれば仕事との両立の期間が長く、それらを考慮したライフプランが必要とされます。
国には、両立支援コーディネーターというものを配置しており、仕事と治療の両立を支援する取り組みを行っています。

36歳の北野さんはAYA世代といわれるがん患者の1人です。
(AYAアヤ世代…Adolescent&Young Adult思春期・若年成人のことを指し、15歳から39歳の患者が当てはまります。)
営業職として働いていましたが、肺がんに罹り現在求職中です。呼吸機能低下で体力面の不安もあり、会社からは事務職へ配置転換を打診されています。
復職後は歩合給や残業代がなくなり収入が大幅ダウンになる見込みです。
貯蓄もあと数か月でなくなりそうで不安をかかえています。

こうした場合、通常の家計の収支の確認に加え、おおまかな治療の計画を考慮して整理できるフォーマットをつくり書き込むことが大切です。

治療計画も考慮した収支表

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
経過月数 現在 1か月 2か月 3か月 4か月 5か月 6か月 7か月 8か月 9か月 10か月 11か月
治療計画                        
その他のイベント                        
                         
( )の収入                        
保険金                        
診断一時金                        
入院・手術                        
その他                        
                         
傷病手当金                        
障害年金                        
一時的な収入                        
                         
収入合計(A)                        
治療費                        
基本生活費                        
住居関連費                        
車両費                        
教育費                        
保険料                        
その他の支出                        
一時的支出                        
支出合計(B)                        
月間収支(A)-(B)                        
貯蓄残高                        

フォーマットを用意すればその後の通院での医療費や高額療養費外の自己負担分などもある程度見通しがたちます。

自宅のマンションにはこのまま住み続けたいという北野さんの希望で家計改善を前提に金融機関に住宅ローンの支払い期間延長を行うため、提案プランを作成しました。

月別収支の現状と提案プラン

罹患前 現在(休職中) 配置換え シミュレーション
収入
給料(手取り) 280,000 0 190,000 190,000
傷病手当金 0 230,000 0 0
(社会保険料・住民税)   -75,000    
280,000 155,000 190,000 190,000
支出
住宅ローン 80,000 80,000 80,000 65,000
管理費等 12,000 12,000 12,000 12,000
食費 50,000 30,000 30,000 30,000
水道光熱費 10.000 10.000 10.000 6.000
保険料(死亡保険) 3,000 3,000 3,000 3,000
車関連(駐車場代) 12,000 12,000 12,000 5,000
ガソリン代 5,000 2,000 5,000 3,000
通信費 12,000 12,000 12,000 5,000
衣服費 15,000 0 0 0
日用品・雑貨 5,000 3,000 3,000 3,000
医療費 3,000 90,000 50,000 50,000
美容費 15,000 12,000 12,000 5,000
交際費 20,000 3,000 3,000 3,000
貯蓄 30,000 0 0 0
使途不明金 8,000 0 0 0
280,000 269,000 232,000 190,000
差額 0 -114,000 -42,000 0

車関連の費用については、北野さんの体調面から自動車での通勤を希望されていて、手放すのは難しいということで維持することにし、幸い自宅近くに安い駐車場があることがわかり、契約を変更しました。さらに車も実家の親の軽自動車と交換し維持費を抑えることができました。会社の福利厚生費で利用できるものがないか給料明細を確認すると、持株会の積立があり持ち株担保融資を利用できることがわかりました。こうして、収支の赤字が解消されるめどがたちましたが、長期のプランを建てることが仕事と治療の両立支援で困窮に陥るのを防ぐ一歩につながることがわかりました。

押さえておきたい各制度

高額療養費制度…同一月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、自己負担限度額を超えた分があとで払い戻される

傷病手当金制度…会社員が病気やけがで会社を休み、給料が減額されたり支給されなかった場合、加入する健康保険組合から最長で1年六か月、給料の3分の2程度が支給される

高額療養費の貸付制度…医療費の支払いのための費用が必要な場合、高額療養費が支給されるまでの間利用できる無利子の貸付制度

長期療養者就職支援事業…がん、糖尿病などで長期療養が必要な人へ就職支援相談員をハローワークに配置、職業相談・職業紹介などを行う

国民健康保険料の免除制度…病気や罹災などで所得が減り支払いができない場合、保険料が減免される。条件は各市町村によって異なる。

求職者支援制度…雇用保険を受給できない求職者が職業訓練によるスキルアップを通じて早期の就職を目指すための制度

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